西武新宿線の地下化(立体交差事業)とワクワクする街への発展を | いでい良輔(出井良輔)

西武新宿線の地下化(立体交差事業)とワクワクする街への発展を

下北沢BONUS TRACK

みなさん、西武新宿線の 「踏切がなくなる」 って聞いたことありますか?
メインの写真は、地下化した小田急線の上に作られた新しい下北沢の商店街「BONUS TRACK」です。
SNS投稿でBONUS TRACKで撮影した動画を投稿しています。
https://www.instagram.com/p/DGtykMuyl1j

今、中井駅から野方駅の間を 地下に通す大工事 が進められています!これが 「西武新宿線 連続立体交差事業」 というもので、東京都が中心になって 中野区と西武鉄道と一緒に進めているプロジェクト です。

地下化すると、踏切が影響していた交通渋滞の解消や、事故の危険性がなくなります。そして、現在線路がある土地が開けます。この場所を活用して例えば、中野区にないドッグランやスケートボードパークを作る検討をしたり、世田谷や青山で行われているマルシェイベントを開催するなど、地域に住んでいる人がワクワクする、豊かに感じられる街の発展に取り組むことができます。

しかし、新井薬師前駅前の建物は立ち退きは完了しているのに、いっこうに建て壊しが始まりません。地域の方とお話しする機会では、「あの廃墟がなくなって駅前がキレイに整備されるのはいつになるの?」そんな声を伺いました。この立ち退きは、駅を地下化することによって、上部をどのように活用すかという検討の中で、道路拡張に伴う交通広場(仮称)を作るために行われたものです。検討は同時期に行われましたが、事業化は地下化よりも先に決定しました。

新たに作られる広場や、線路があった場所がどのように活用されていくのか、気になるところですが、地下化が遅れ駅周辺の整備や開発が滞っています。工事の遅延と、これからについてまとめてみました。

新井薬師駅前の立ち退きの終わったビル

写真は、新井薬師駅前の立ち退きの終わったビル

◼️工事の遅延
当初2020年に完成する予定だった工事が遅れている理由は様々ありますが、わかるやすく提示すると下記のような内容になります。

A.工事をするための土地を取得する交渉が難航し、事を進めることができなかった。(例えば、新井薬師前駅周辺では、駅前のビルや商業施設の立ち退きがスムーズに進まなかった。)
B.予定通り土地を確保できなかったので、工事のヤード(作業スペース)の配置を変更 しなければならず、その調整に時間がかかりました。
C.工事費用がめちゃくちゃ上がった!
総工費が 726億円 → 1219億円
(地価の上昇(30億円)、建設資材や人件費の高騰(220億円)、設計の見直しや計画の変更(20億円)

特に最近は 人手不足や物価上昇 で建設費がどんどん高くなっています。

◼️これからどうなるの?
現在の進捗は約45% ですが、東京都は 2026年(令和8年)の完成予定としたままです。まだ正式には発表していませんが…。
さらに、地下化した後の 「鉄道の跡地(上空部分)をどう活用するか?」 もまだ決まっていません。
今後は、東京都・西武鉄道・中野区の3者が話し合いながら、駅前広場の整備や鉄道上部空間の活用を決めていく予定です。

◼️まとめ
•この事業が完成すれば、踏切がなくなり渋滞解消&安全な街に!
•線路があったエリアをワクワクするまちづくりに活用!
•土地の取得や工事計画の変更、物価高騰 で大幅に遅れ、費用も 500億円近く増額…。
•工事が終わるまで駅周辺が 使いづらく、まちづくりが進みにくい状態。
•2026年の完成予定だけど、まだ確実ではない…。
これからも、駅周辺の再開発や交通インフラ整備がどう進むのか、注目していく必要があります!

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