中野区 東京都議会議員選挙【デジタル民主主義2030・実証実験】中野駅新北口駅前再開発について民意の見える化 | いでい良輔(出井良輔)

中野区 東京都議会議員選挙【デジタル民主主義2030・実証実験】中野駅新北口駅前再開発について民意の見える化

中野駅周辺並びに中野サンプラザの解体を検討する再開発をはじめ、さまざまな事案において、民意が汲んだ意見が、見える化されたプロセスで意思決定をしていけるように、新しい取り組みを行います。

みなさまにご協力いただき2417件のアンケート結果と1636件のご意見をAIによるブロードリスニングの素材として活用し、たくさんのご意見をどのように行政や政治に活かせるかを実証実験します。

実証実験にあたり、デジタル民主主義2030で開発されたOSSである、公聴AIといどばたビジョンで成形するタスクの為に、二人のエンジニアの方のご協力がありました。誠にありがとうございました。

また、実証事件については、デジタル民主主義2030のチームの方にご賛同いただきこのページを公開しています。

検証目的:

本事案に関し、意思決定に対して区民が妥当性を感じられる為に、プロセスを見える化することが最終ゴール。膨大な時間のかかる意見集約にAIを活用しブロードリスニングすることで、意思決定に民意を取り入れるプロセスにどのように作用するかを検証する。

検証要件:

膨大なデータをAIで効率良く整理できているか?
整理されたデータを政策や行政運営に活かせるレポートに成形できるか?
集約されたレポートを考察することで、意思決定に作用する次のステップが見える化するか?

検討事項

パブリックコメント問題のように、コピペやユニークでない意見をフィルタリングしなければいけない。
少数派意見が埋もれずに民意が集約整理されているかを確認する。

アンケート結果
https://ideiryosuke-nakano.com/activities/3652/

公聴AI
https://nakano-redevelopment.netlify.app/0169cc8a-8106-4c02-86d7-172a6314b676/

いどばたビジョン
https://hackmd.io/@vk3Uu4Q3Qo-4dR-A6Fddhw/SJ9qd6Zeeg

全体総括

2000件以上のデータを取り込むだけで見える化されると本当に良いと思いました。
まず、パッと見の感じが良いこと。
細かいデータを見ることが苦手な方でも見てみようと思えるのではないかなと思います。できるだけ多くの方が政治に参加するためには重要なポイントだと思っています。

公聴AIはパッと見のビジュアルと、まとまったデータを掘り下げて細かいデータまでとりに行ける点はすごく良いと思います。
何か軸を設定すれば、属性分けして見られる機能などがあれば、より簡単にサマリーされた情報が理解できると思いました。
いどばたビジョンは、ソリューション目線で構造的に意見集約をしてくれていて、導き出してくれた答えをベースに次の議論を進めやすいと感じました。
また、少数意見が埋もれないようにできるかという検証内容ですが、意見の多い少ないで順位や対立構造を作るのではなく、発生した意見を集約しているので、多数の意見に偏った意見集約はされていない印象でした。

AIを活用した意見集約の最も良い点は、集約に感情が入っていない為、フラットな結果を導き出してくれるところです。逆に勘違いしてはいけないのが、あくまで意見集約であるということ。AIは効率的で優秀な結果は出してくれますが、意思決定するのは人間であり、民意だけでは政策を立案することは難しいと思っています。
次のステップとしては、集約された意見をベースに、どのような有識者とどのように議論していくのか、議論するためにはどのようなファクトが必要なのかなど、議論環境を整える必要があると思います。今回集約された意見をどのように次のステップに進めていくかは別の記事で投稿を作成します。

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今回の実験やその結果、データは中野区をはじめ、政治・行政・自治体とさまざまなシーンで活用いただければと思っております。政党を超えて活かし、政治が良い方に進むように活用いただきたいと思いますので、ぜひ利用したい方はご連絡ください。

次のステップ

上記で、民意の見える化でき、そのデータをどのように活用するべきなのか要件を整理することができました。
ここからは合意形成を行なっていく為に、見える化された課題の解決と、知見者の目線での協議が必要になると思っています。次のステップとして、ファクトの整理や有識者の選定など、議論する環境を整える必要があります。その上で、熟議の実証実験まで行いたいと思っています。

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